汚部屋の掃除

汚部屋を掃除している記録

24日目(8時間)

 私の実家の近場に家庭菜園がある。それゆえ、家庭菜園の管理をしてくるという名目で、家族に許可をもらって実家へ帰った。朝5時帰宅、この時期の日の出は早い。大急ぎで家庭菜園の草取りを、おざなりに行う。
 そして実家にて、以前からの懸案事項であったCPS2の電池レス化に取り組む。

 前回一基だけ試作(ヴァンパイアハンター)したが、電池レス化が簡単な後期CPS2基板(タイプB)であった。今回は作成により手間がかかる、前期CPS2基板(タイプA)用の電池レス化キットをまずひとつ、慎重に作成する。


 前回ひさしぶりにはんだ付け作業をしたところ細かい部分が良く見えず、老眼の進行が身に染みたので対策として拡大鏡を使用する。市販物を買っても浪費であるため、亡父の愛用していた遺品の虫眼鏡と廃材を使用し、それらしいものを自作する。使い勝手は案外良かった。

 さて、CPS2基板であるが稼動当時、電池交換でカプコンにメーカー修理依頼すると2万円ほど費用請求されたと、ゲーセンを経者している方からの愚痴を聞いた記憶がある。
 電池切れしてから電池交換しても復活しないというコピー対策のせいで、エンドユーザーには厄介な基板であり、インカムが稼げなくなったCPS2基板が、修理代を負担すると赤字なので相当数廃棄されていた記憶がある。

 メーカー修理依頼をしない方法として、当時あった手法が『起動している基板からセキュリティ部分を直結して同時に起動、電池切れ基板が運よく起動したら、そこで電池交換する』(私は試したことはない)とか、怪情報が飛び交っていた。当時はインターネットでの情報共有も難しかったし、仮に復活できたとしてもそれを飯のタネにしているグループもいただろうし、その当時は公にならなかっただろう。


 ということを思い出しながら、作成した電池レス化キットを起動。
無事、電池切れにより起動不可となっていたCPS2基板が復活した。

 前期CPS2基板を電池レス化するにあたっては、自分で(自己責任で)組み立てたキットを、基板に直接はんだ付けする必要があるため、貴重な宝物を壊したくない・傷をつけたくない、という優しいユーザーには敷居が高いとは思う。
 ただ、思い出の品物を大事にする事は理解はできるので、起動しない基板を大事に保存することも選択肢のひとつとしてあるとは思う。


 失敗に備えて、余分に電池レス化キットを購入、組み立ててしまったが、結局かなりの数が余ってしまった。電池レス化キットもまた、現状すでに入手困難になりつつあるので、欲しい方にお譲りできれば良いのだが・・・
 とりあえず保管はしておくが、苦労して組み立てた電池レス化キットも、私が死んだらゴミとして処分されてしまうのだろう。感慨深い。

 ちなみに、後期型CPS2基板の電子レス化に要した時間は、前期型の1/3くらいであった。もし中古CPS2を購入するのであれば、後期型のほうが基板に直接はんだ付けする必要もない(組み立てたキットを差し込むだけ)ので、後期型の購入をお勧めする。

処分費用 (累計 8,930円)
整理用器具(累計 42,234円)
保守用器具 (累計 139,336円)
買取額 (累計479,362円)
所要時間 8時間(累計 118時間)