11月の休祝日をほぼ費やして、寒い汚部屋を掃除した。
それを心配した妻たちから、掃除を手伝いする申し出があったが断る。
気持ちは嬉しいが、家族との思い出を処分しているので、自らで行いたいと。
嘘である。
家族の出入禁止の理由が、PC用成人向けソフトが転がっているからである。
結婚した友人たちが、捨てるのは勿体ないが中古に下取りに出すのも恥ずかしいとの理由で置いていったソフトが、そこかしこに転がっているのである。
私の所有物も僅かにあるが、この量を見られたら誤解を受けかねない。
MSX、PC6001等の家庭用テレビに接続できるレトロパソコンは、透明ビニールにくるんで保管する。
正直、もう起動することもあるまいが、自分の気持ちに目途がつき次第、思い入れの薄いレトロパソコン本体は廃棄等の対応としたい。
レトロパソコンソフト等を棚卸しするとともに、現在の居宅から引き揚げてきたウインドウズパソコン用のソフトと一緒にし、機種・成人向けタイトル別に分類。それにしても結構な量である。
そもそも、保守もしていないレトロパソコン本体が起動するか心配である。
一昔前のパソコンソフトの外箱は大きいのに潰すことができず、成人向けのソフトにひと棚占領されてしまった。
成人向けのゲームは、その時代の流行りものが検証できるため、ある程度の資料的価値は有するのではあるが、万人向けの資料ではないため、目立たないような形での保管方法に配慮する必要があるだろう。後日再検討しよう。
以前から邪魔だった窓際の金庫について、鍵が見当たらないため錠の部分をグラインダーで切断し、無理やり開ける。
幸い安っぽいスチール製の金庫だったため、10分程度で開くことができた。
中身にお宝などはなく（重要なものは本宅の金庫内にある）、不動産権利証以外をすべて廃棄。金庫の空いたスペースに先日仮置きしておいた昭和初期からの家族のアルバムを収納する。施錠できないが盗まれる事もないだろう。
ところで、汚部屋の掃除を業者に委託した場合、一般的には数十万円程度の費用が必要であるとのこと。
費やす時間・その方の年収によって考え方は異なるのであろうが、介護・掃除など、自分の嫌なことを他人に依頼するのであれば、当然の費用だろう。
そういえば、日本では、40歳を初老というらしい。そして私は、とうに初老を過ぎ、中老（50歳）も近づきつつある。
いつまでも若いと思っていたが、退職後の生活を考えると余計な出費はせず節約する必要があるのだ。掃除に数十万円を支払いする金銭的な余裕は、私にはない。
処分費用（累計 6,300円）
整理用器具 透明ビニールマルチ 900円（累計 8,500円）
所要時間 5時間（累計 55時間）
