汚部屋の掃除

汚部屋を掃除している記録

25日目(7時間)

 以前からの懸案事項(余計なストレス)であった、CPS3の電池交換を行う。CPS2基板と同様に、こちらもカプコンお得意の『電池切れでデータが消失する』というエンドユーザー泣かせの基板である。まだゲームの起動はするが、20年以上電池交換していないため、正直、いつデータ消失しても(起動しなくなっても)不思議ではない状況である。
 すでにメーカー修理の対応をしていない基板でもあり、電池切れによりデータ消失したら終了。また、電池交換に失敗して壊しても終了。というわけで、どうせ終了するのであれば、自分で引導を渡した方が良いかと思い、勇気を出して今回の作業に取り組むことにした。

 CPicS2を開発された、のすけ氏のブログによると、CPS3も電池レス化や、データ消失した場合でも復活できそうな雰囲気ではある。

>>CPicS2開発元 のすけ氏のブログ(2022年1月14日)
https://www.dentsubo.net/~nosuke/diary/diary.html?y=2022&m=1&d=14&n=1

が、私にはそのような技術はないので、アナログ作業により延命を図ることにする。
 CPS3は1枚しか所有していないし、今後も追加の購入予定はないので、専用ドライバーは購入せず、カートリッジの特殊ねじをラジオペンチで強引に回して解体。そしてあの、憎い赤いマクセル製の電池が・・・製造表記は『96年8月製』であった。

 この赤い電池については、『CPS2』『爆発』のワードでネット検索し、画像を確認すると分かると思われるが、経年劣化により爆発して基板を破壊する場合があり、危険であるとともに多くのユーザーを泣かせた有名な電池であろう。


 今回電池交換をするにあたり、以下のYouTube動画を参考とさせていただいた。
90年代と異なり、ネットという便利なツールと、快く情報を掲載される同志の皆様には感謝を申し上げる。

>>アキリンの寝床氏(CP3・CPⅢの電池交換に挑戦してみました)
https://www.youtube.com/watch?v=a-Q_7Z0CBQo

 とりあえず動画のとおりにプラケースに穴をあけ、半田面から配線を追加し新品の電池を装着、赤い電池を切り離す。ついでにアルコールで端子部分も清掃しておく。CPS3が嫌われる原因として、セキュリティチェック(カートリッジが適切に刺さっていない)場合も、データが消失するという、既にメーカー修理も対応していないのに、死亡フラグだけは大量にある仕様にもあるのではなかろうか。

 CPS3は無事起動。しかし、業務用ゲーム基板を購入した自分が全て悪いのではあるが、保守(破損と隣り合わせ)に手間やストレスが生じる基板はこりごりである。こういった保守作業をしながらゲームセンターを経営されている方は多くおられるが、この手間を考えれば、ゲームセンターにて1回100円で遊んだほうがコスパが良いと思う。

 ちなみに外した電池の電圧は3.6v(定格値)であり使用に問題なし。もしかしたら消耗が進むと急激に電圧が落ちるタイプなのかもしれないが、CPS2に比べると、CPS3は保管時の電池消耗が少ないのかもしれない。
もちろん、再利用はせずに廃棄する。


 思いのほかCPS3の電池交換に時間を費やさなかったので、セガ基板用のJAMMAハーネスを作成する。基板でハーネスを使いまわすのではなく、基板毎に専用のJAMMAハーネスを挿したままにしておくことを目標にしているため、時間は費やすが少しずつ作業を進めていきたい。

 テストを兼ねて、20年ぶりにフラッシュポイントを起動してみる。無事起動・・・したはずが、ゲームセンターでの記録が全て消失していた。(このステージは〇〇人プレイして、クリアした人は〇人だよ、という難易度の目安)

 とはいえ、これからは自分がそのデータを積み上げていけば良いのだろう。こういった他人と争ったり、協力したりすることがないゲームを、1人遊ぶのも老後の楽しみになると良いが。

処分費用 (累計 8,930円)
整理用器具(累計 42,234円)
保守用器具 980円(累計 140,316円)3.6v電池、電池用ケース
買取額 (累計479,362円)
所要時間 7時間(累計 125時間)